日本鍼灸医学研究会・鍼灸技術練習会

クラブ活動

設立のきっかけ

日本の鍼灸は、大陸から享受した医療を独自に発展させ、髪の毛よりも「細い鍼」、江戸期に発明された「鍼管」、日本に自生するヨモギによる「きめ細かいもぐさ」を使用したお灸を用いるなど、江戸時代の職人技術が鍼灸の精度を飛躍的に高めた背景を持ち、現在も多彩で繊細な技術を特色としています。

また、相手に気を配り、心から敬う術者の姿勢による「気」を調整する治療であることが、多くのストレスにさらされる現代人の癒やしとして評価され、諸外国においても日本鍼灸の価値が高まっています。本会は、鍼や灸の技術修練を通じて、臨床家としての心構えを養うことを目的としています。

また、技術を支えるのは教養による人間形成であると考え、広く研究を行っています。昭和初期に成立した「経絡治療」によって体系化された知識や理論、鍼灸の古典文献を通じて、日頃学習している東洋医学を「学問」することに挑戦しています。

活動目標

研究会:様々な知識に触れ、自らも疑問を持ち検討する。

練習会:経絡治療に適した鍼術、灸術を会得する。

  • 所作を「型」として反復練習する。
  • 経絡およびツボを得られるようになる。
  • 微細な指頭感覚を養う。

活動内容

(研究会)

2013年:選穴について、経絡とは何か、脈診について・・・

2014年:経絡システムとは、脈診と証について、脈の取り方・・・

2015年:鍼はなぜ効くのか、脈診と手技、経絡変動とツボ反応、難経(一~四難)・・・

2016年:和鍼について、症例報告、難経(五~八難)・・・

2017年:難経(九~十八難)

2018年:祖脈について、病理病症について

2019年:脈診について、現代における経絡治療の価値、MOXATHについて

2020~21年:コロナ禍により活動自粛

(練習会)

2013~:独自のチェックシステムに従い練習
     透熱灸の練習

活動日

毎週水曜 15:10~16:40
(活動日については、年度によって変更の可能性あり)